うつ病の診断テストを受けよう~心の病気は早期発見が大事~

医師の診断を受ける前に

医者と看護師

問診の予行演習としても

自分がうつ病ではないかと悩んでいるときには、診断テストを利用してみるのがおすすめです。うつ病の診断テストはインターネット上にもたくさん公開されています。それらは監修した臨床心理士などによって多少の違いがありますが、精神科や心療内科を訪れる前にこうした診断テストでセルフチェックをしておくのは役に立ちます。病院を受診するときには、どちらにしても自分の症状を医師に詳しく説明しなければなりません。診断テストに回答することはちょうどよい予行演習にもなります。診断テストで尋ねられる項目には次のようなものがあります。うつ病の患者は特に午前中に体調が悪く、夕方の方が調子がよくなることが多いため、まず朝方の調子がよいかどうかという点についてです。また、うつ病になると自分が打ち込んでいた趣味に対しても興味が持てなくなります。通常誰にでも見られる気分の落ち込みの場合は、時間が経てば気持ちが回復して好きなことを再び楽しめるようになるものです。ところがうつ病患者では、時間が経過しても気分の回復が見られなくなるのです。そこで診断テストでは、自分の好きなことに集中して取り組めるかどうかについて尋ねられます。同じ心の病気でも、適応障害などの場合は好きなことになら取り組めるという特徴があります。そのため、何気ないことのようですがこれは大切なチェックポイントのひとつであるといえます。また、診断テストには身体の症状についての質問項目もあります。うつ病になると精神面の症状だけでなく、不眠や頭痛といった身体面の症状も出るためです。

認知症との意外な関係

うつ病の患者は何に対しても意欲が低下するため、ときには自分でインターネットによる検索を行ってこのような診断テストを試してみることさえ億劫に感じられることがあります。もし、自分ではなく家族や友人に最近ふさぎ込んでいるような人がいたら、その人の代わりにうつ病診断テストについて調べてあげたり、プリントしてさりげなく調子を尋ねてみたりしてあげることができます。うつ病患者は意外と自分が病気であるとは気づかないまま、自分の人生がうまくいかないことをひたすら自分自身のせいだと考えて自分を責めていることが多いものです。診断テストに回答すると結果を客観的に眺めることができるので、人から指摘されただけの場合よりも納得しやすくなるというメリットもあります。うつ病診断テストの項目のうち、食事がおいしく感じられないとか、テレビ番組を見ても以前のように楽しめないといった項目にあてはまる場合、うつ病のほかにも該当する可能性のある病気として認知症が挙げられます。認知症は、うつ病発症の原因のひとつとなる病気です。また、若い頃にうつ病を発症した経験のある人は、高齢になって認知症を発症した場合、認知症に伴う症状のひとつとしてうつ病を併発しやすいことがわかっています。診断テストに回答してみた結果、うつ病でもあり認知症でもあるようでよくわからないといったこともあると思われます。精神科医の中には、認知症を専門に扱っている医師もいます。診断テストを試してみて気がかりなことがある場合には、一度精神科で相談してみるとよいでしょう。